懐かしい渓流魚 心を豊かにする食事
投稿日:2019年12月27日元気で健康な体を保つ秘訣といえば、ご存知の通り「十分な栄養、睡眠と適度な運動」です。とりわけ十分な栄養は、バランスの取れた食事が重要であることはいうまでもありません。
しかし日々忙しくしていると、つい朝食を食べ損ねたり、食事を適当に済ませてしまうなんてこともありますよね。家族と一緒に住んでいても食事時間や食べる物もバラバラで、共に食卓を囲む機会も少なくなるなど、最近では「個食」や「孤食」という言葉も耳にします。栄養を摂る意味でも大切な食事ですが、今回は心を豊かにするという観点で考えてみたいと思います。
目次
心を豊かにする食事の要素とは?
現代では老若男女みなが忙しく生きています。調理や食事の目的も時間もそれぞれ違います。過度に手間をかけ過ぎず、それでいて心を満たすことのできる食事とはどんなものでしょうか?心を豊かにする食事の要素をいくつか挙げてみたいと思います。
❖リラックスできる空間
心を豊かにする前提として、リラックスできる環境は大きいです。ほんのひと時でも自分がほっと心を落ち着ける場所はないでしょうか。そんなリラックスできる場所で、食事を共にする人との会話を楽しみながら食事をとることができれば、心が豊かになります。
❖五感への働きかけ
美味しいものを味わうだけでなく、他の感覚も使ってみましょう。器を選んだり、メニューの色合いを考えたりなど料理の盛り付けをひと工夫することで、目でも食事を楽しむことができます。スパイスや付け合わせによって香りも存分に楽しむことができます。五感をフル活用しながら、食事を楽しむという意識をもつことが大切です。
❖食材の旬や年中行事
日本には1年のうちで栄養が豊富になる旬の食材、うまみを増すその時々の食材があります。春夏秋冬、変わりゆく季節の移ろいを感じたり、冬は体を温めるもの、夏はさっぱりとして胃腸に負担のかからないものなど季節を意識した食事を意識してみましょう。正月やお祝い事などの行事を食事の中にも積極的に取り入れるのもよいですね。
❖負担感のない準備
食事のための食材選びから買い物、調理に至るまで、負担感を感じることなく準備ができるのがベストです。毎日のことなので難しいとは思いますが、たとえば1週間のうち1日は手抜きする、会話を楽しみながら過程をこなす、自分で食材を栽培してみるなど、工夫次第で調理の負担感を減らし、楽しみを増すこともできます。
毎日は無理でも少し余裕がある時に実践することで、いつもよりは少しだけ心も体も豊かになる食事を楽しむことができるのではないでしょうか。
心を豊かにする渓流魚料理
心を豊かにする食事として、渓流魚(川魚)を使った料理に挑戦してみることもおすすめです。
“渓流魚”と聞くと、河原で食べるアユの塩焼きや手間暇かけて作った郷土料理などが思い浮かぶでしょうか。日本人なら誰もがどこか懐かしい気持ちになり、日本の原風景のようなイメージがありますよね。
そんな渓流魚ですが、食事の準備から楽しむという点では渓流釣りから挑戦してみるという楽しみ方も可能です。用具を準備するところから始まって、釣り場所を選び、どのルートで釣りをすすめていくかなどを考えながら楽しむのもいいものです。気の置けない仲間と自然の中を分け入って、大自然を全身で感じながら、さわやかな川の清流や空気に触れリラックスすることもできます。
渓流釣りはさすがにハードルが高いという場合は、今では川魚魚を気軽に購入することもできます。はじめから内臓をとって処理しているものや、切り身タイプもありますので、家庭では手軽に利用することができます。魚料理をよくする人でも川魚を使用するケースはあまりないと思いますので、ときどきイワナやニジマスを使った料理をふるまうことで食事中の会話も楽しみが増えそうですね!
調理自体が面倒だという場合は、調理済みのお惣菜も用意しています。冷凍でお届けするので、日持ちするうえ解凍してすぐに食すことができるので好評です。料理人が丹精込めて手作りしているので、味は一級品です。食卓に1品、渓流料理が並ぶことで、心も体も豊かになること間違いなしです。
どこか懐かしい日本のふるさとの風景を感じさせるような渓流魚は、それだけでほっとした気持ちにさせてくれるものです。季節や場所によってとれる魚や旬も違うため、季節や地域柄を感じることができるという点からも「心を豊かにする食事」といえます。
渓流魚(川魚)を使った代表的な料理
渓流魚と聞くと、あまり馴染みのない人はまずアユ、フナ、ワカサギなどを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、渓流魚は種類も豊富で、日本各地で様々な渓流魚がバラエティに富んだ調理法で食されています。日本各地の郷土料理として古くから親しまれているものも多くあり、誰もが知っているようなものから、その土地に住んでいる人しか食べたことのないものまで、実に多種多様です。
よく知られているものとしては、例えばフナを米飯と共に漬けて乳酸発酵することで旨味を引き出す「フナのなれずし」が挙げられます。琵琶湖の「フナずし」として特に有名で多くの人に親しまれています。
また、「コイこく」も有名な料理のひとつです。ぶつ切りにしたコイを濃漿(こくしょう)と呼ばれる味噌仕立ての汁で長時間煮込むみ、骨まで柔らかくし味をしみこませたものです。
その他にも、高知県四万十川でとれる川エビの煮物や飛騨高山地方で食されているアメドジョウの旨煮などがあります。あえて今までに挑戦したことのなかった川魚料理を発掘して食してみるというだけでも、食の中に楽しみを見出すことのきっかけになるのではないでしょうか。
参考
「特集2 新・日本の郷土食(2)」農林水産省
家庭では調理器具が便利になり、外食も日常茶飯事になりました。食事の準備に手間をかけずに済むようになった昨今、たまにはあえてゆったりと時間をかけて「心を豊かにする食事」を意識してみるのも悪くはないと思います。
心を豊かにする食事として、普段なかなか食べる機会のない渓流魚(川魚)を使った料理を取り入れることは、栄養を摂取できるだけでなく食卓に新鮮さをもたらすこともできます。食事を共にする人との会話のきっかけづくりとしてもおすすめです。