白山の自然の恵みと食文化を届ける養魚場

びっくりの栄養成分「岩魚(イワナ)」ご自宅でも・贈り物にも

みなさん、こんにちは!

渓流食堂です。

弊社の岩魚をお求めのお客様から、ときどきこんな感想を頂戴します。

「美味しい岩魚でした。元気がわいてくるようです。」

卵から大事に育てている岩魚なので、お客様が弊社の岩魚を食べて美味しいと思ってくださるなんて、養殖冥利につきます。

こちらこそ、ありがとうございます‼

ところで、岩魚にはどんな栄養価があるのでしょうか?

さっそく調べてみましたのでお伝えします。

岩魚もびっくりの栄養成分

大昔から、海に囲まれた日本では魚を食すことは一般的でした。

しかし、冷凍・冷蔵技術もままならない頃は、海から遠く離れた山間部において、海産物を食するのは難しかったのです。

そこで、海魚に代わって重要なタンパク源となったのが川魚でした。

川魚のなかでも、特に岩魚は家庭の食卓にのぼれば「ごちそう」とされたほど、美味しくて良質な食材でした。

そんな岩魚ですが、文部科学省の食品成分表データベースで確認すると、下表のように、栄養成分がたっぷりであることがわかりました。

成分名(岩魚100gあたり) 単位
エネルギー 114 kcal
たんぱく質 19 g
脂質 3.6 g
炭水化物 0.1 g
ミネラル(無機質) ナトリウム 49 mg
カリウム 380 mg
カルシウム 39 mg
マグネシウム 29 mg
リン 260 mg
0.3 mg
亜鉛 0.8 mg
0.04 mg
マンガン 0.02 mg
ビタミン A( β−カロテン当量 ) 2 μg
レチノール活性当量 5 μg
D 5 μg
E ( トコフェロール α ) 1.6 mg
B1 0.09 mg
B2 0.12 mg
ナイアシン 3.4 mg
ナイアシン当量 6.6 mg
B6 0.21 mg
B12 4.2 μg
葉酸 5 μg
パントテン酸 0.68 mg
C 1 mg

※参考 「食品成分データベース」文部科学省(食品番号10065)の表より加工

タンパク質がたっぷり

なんと、岩魚100gあたりのタンパク質が19gもありました!

これは、大手トレーニングジムや食品メーカーが市販しているような「プロテインドリンク」以上のすごさです。

厚生労働省によると、タンパク質は

「炭水化物、脂質と共にエネルギー産生栄養素のひとつです。全ての動物および植物の細胞を構成する主要な成分であり、生体乾燥重量の約50%を占めます。筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、豆・卵・肉・魚などの食品成分として重要であり、生命の維持に欠くことができないものです。」

とされています(※1)

また、タンパク質が不足し欠乏症になると、成長障害や体力・免疫力の低下などが起こるうえ、食事摂取量が低下した高齢者では同様の問題が見られるようです(※1)。

確かに、歳をとると一気にたくさんの量は食べることができないものですし、女性のお客様の中には、「お肉はあまり好きではない」という方もいます。

そんな方におすすめしたいのが岩魚。

たった100gの岩魚でこれだけのタンパク質が摂取できるのは嬉しいですよね。

※1参考「たんぱく質」厚生労働省e-ヘルスネット

ミネラルが豊富

人間の体には、健康的に生きるために、また機能を維持するためにミネラルが必要です。

「ミネラル不足」という言葉もあるように、ミネラルが足りなくなるとミネラル欠乏症といわれる状態になり、様々な病気の原因になりえます。

そのため、厚生労働省では、「日本人の食事摂取基準」(※2)という指針を設け、摂取量の指標を定めているのです。

特に、「必須ミネラル」と指定されているものは、人間が生きていくためにとりわけ重要とされているミネラルです。意識してしっかりと摂取したいものですね。

実は、その必須ミネラルである、「ナトリウム」「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「リン」「鉄」「亜鉛」「銅」「マンガン」は、なんと岩魚にすべて含まれていることがわかりました。岩魚はミネラルも豊富な食材だということがお分かりいただけたと思います。

※2参考:「日本人の食事摂取基準」厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

何種類ものビタミン

ドラッグストアに行けば「ビタミン剤」が何種類も置いてあります。

よく見ると、栄養ドリンクにも、ヨーグルトにも、ペットボトル飲料にさえ「ビタミン入り」と謳い文句があります。

そう、ビタミンといえば、元気の代名詞として色々なところで見かけるものです。

気になる栄養のひとつなのではないでしょうか。

なんと岩魚には、「ビタミンA」「ビタミンD」「ビタミンE」「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンB12」「ビタミンC」「葉酸」と、たくさんの種類のビタミンが含有されているのです。

岩魚はマルチビタミンなお魚ですね。

この地域でも、先代のあたりは風邪を引いた子や病気になった人がいると、「せいがつくから」といって岩魚を食べさせた…などという話もあるのですよ。

岩魚は今でも「ごちそう」

お客様と話しをしていると、「昔、近所の川で岩魚をとったもんだよ」とか、「子どものときに食べた岩魚がうまかったなあ」などと伺うことがあります。

また、「懐かしくてときどき食べたくなるんだけど、売ってないんだよ」という声も。

確かに岩魚は、残念ながらスーパーなどではあまり見かけないと思います。

海魚と比べると絶対量が少なく、獲れる地域も限られているため、なかなか市場には出回らないのです。

だからこそ、岩魚は今でも「ごちそう」。

しなやかな身と、ひきしまって上質な肉質は、海魚とは一線を画します。

そして、昔食べたことがある方にとっては、思い出もよみがえる至極の一品になります。

岩魚をご自宅でも楽しんでいただきたい

岩魚は、山や渓谷の渓流に棲み、「渓流の王者」や「神秘の美魚」「谷の精霊」などともいわれることがあります。全国を見渡せば、各地に数々の伝説を持つ岩魚。神々しく、神秘的な姿は、多くのお客様を魅了してきました。

そんな岩魚をぜひご自宅でも楽しんでいただきたい!

渓流食堂では研究開発を重ねて、家庭でも使いやすい価格・サイズ・調理方法にこだわって、商品をご提案しております。

最後に少しだけ紹介させてください。

【子岩魚のピリピリ】

https://keiryushokudo.com/?pid=142670433

岩魚の稚魚を贅沢に使用した「子岩魚のピリピリ」。岩魚の稚魚をやわらかく仕込んでいるので、骨も皮も気にすることなく、丸々食べることができます。秘伝のタレと南蛮を加えたとっておきのピリ辛煮です。甘辛なので、晩酌のお供に、お茶うけにも合います。甘露煮よりも甘さを控えているので、お砂糖が気になるかたにも好評です。

【深瀬イワナの昆布〆】

大きなサイズの岩魚の切り身を、北海道産の高級真昆布で包んだ一品です。

岩魚は新鮮な状態で〆て、清潔な環境でじっくり寝かせて最高の肉質にしています。身はさっぱりと上品な白身で、ねっとりした食感と味を楽しむことができます。

昆布〆は北陸地方、特に富山では最もポピュラーな郷土料理のひとつです。伝統料理を楽しむことができます。

【岩魚の輝いくら】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

“いくら”といっても、「岩魚の卵」のいくらです。まさに高級食材の珍味ともいえるでしょう。一尾一尾魚の状態をみながら丁寧に時間をかけて手作業で採取した超貴重な卵を、軽くしょうゆ漬けした「岩魚の輝(かがやき)いくら」になります。

透明感があって、まるで宝石そのもの。映える色なので料理のトッピングにも◎。見たこともない岩魚のいくらで、食卓の会話も弾むこと間違いなしです。味も臭みが少なく、プチプチした食感も評判で大変食べやすくなっております。小さなお子様からご年配の方まで、楽しんでいただけるお品です。

【岩魚のひつまぶし丼セット】

最後にご紹介するのは、「岩魚のひつまぶし丼セット」。バリッと油で揚げた岩魚の身に、岩魚のエキスが凝縮されたマル秘の蒲焼きのタレをくぐらせました。岩魚の蒲焼きは皮つきで旨味たっぷり、タレをまぶしたご飯やきざみのりと一緒に頂けば口いっぱいに岩魚の旨味が広がります。うなぎのひつまぶし丼にも負けない自慢の品物です。

岩魚の淡白で上品な味によって、しつこくなく飽きのこない、毎日食べたくなる美味しさに仕上がっています。忙しいときには、ご飯のうえにさっとのせるだけで、丼ぶりのできあがり。お手軽さも魅力です。

気になる方は、こちらの渓流食堂ショップものぞいてみてくださいね。

孫にも食べさせたい!“イワナ”と“ニジマス”の魅力

会うたびに成長し、驚きと可愛さを見せてくれる孫という存在。近くに住んでいる方も、なかなか会えない距離にいる方もいるでしょう。どのような頻度で会っていたとしても、「孫に会いたい」と思う気持ちは祖父母の愛情ならではですよね。孫に喜んでもらいたくて家で美味しいごはんをつくる、という方もいるのではないでしょうか?

実は、白山堂の渓流料理を「孫にも食べてもらいたくて…」と購入される方が増えています。

今回は、その理由をご紹介します。

孫に会うために「食」をきっかけにする人が過半数

りそな銀行の調査によると、「孫に会うために何らかの工夫やきっかけづくりをしている」と回答したシニアは75.8%にものぼることがわかりました。(※1)

きっかけの内容として一番多かった回答が「孫とお出かけ(イベントやテーマパークなど)」

と、同数1位で「外食に行く」だったのです。続く3位は「季節のイベント(子供の日や敬老の日など)を一緒に祝う」、4位「一緒に楽しめる商品(おもちゃや食品など)を購入する」、5位「家族の誕生日を一緒に祝う」となっています。(※1)

これらを見ると、1位の「外食に行く」だけでなく、季節のイベントや誕生日のお祝いは食事を伴うが多いため、「食」に関することがかなりの割合で影響している言ってもよいでしょう。お孫様と食事を共にし、同じ空間で同じ時間を共有することは、心も体も豊かにするのではなないでしょうか。

参考

※1 「【調査リリース】シニアに聞いた「祖父母と孫の関係」に関する調査」PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000051631.html

渓流料理がお孫様と食べるのにぴったりな理由

白山堂の渓流料理は、お孫様に会うきっかけの「食」としてうってつけの料理です。白山堂では、主にイワナとニジマスを食材とした渓流料理を扱っています。渓流料理がなぜお孫様と食べるのに最適なのか、そのメリットを紹介します。

孫の想い出に強く残る

昔、川魚料理は当たり前に食べられていましたが、食の多様化により最近では食べる機会がめっきり減りました。「川魚を食べる頻度は半年~数年に1回程度」と回答した人が76%もいることが当社調べで分かっています。(※2)

特に幼い子どもであれば「川魚は食べたことが無い」という子もいるかもしれません。滅多に食べることがない渓流魚の味は、子どもにしたら新鮮であり、その想い出は深く刻まれることでしょう。

☑参考

※2 「〈結果を公表します!〉川魚の印象に関するアンケートを実施しました」渓流食堂ブログ「渓流ごはんのススメ」 https://hakusando.co.jp/sakana-questionnaire/

また食べたい!と思ってもらえる

今まで食べたことのない美味しい渓流料理の味は、大人でも子どもでも脳や舌に記憶されます。「おじいちゃん、またあのイワナ食べたい!」「おばあちゃん、ニジマスもうないの?」こんな感じで、祖父母の家に行けばまた“アレ”が食べられるという期待感は、会いたいという気持ちに直結します。

孫の成長をサポートできる

白山堂の渓流魚は、厳選した卵から丁寧に飼育したもののみを扱っています。そのため栄養満点です。子どもの成長期に重要なタンパク質もたっぷりと含まれています。

当店のイワナのタンパク質は20.3g(100g当たり)、ニジマスのタンパク質は19.7g(100g当たり)となっています。これは豚ロースや納豆に引けをとらないほどの数値です。(※3)栄養を補うことができる料理は、お孫様の両親にも喜ばれることでしょう。

参考

※3 「渓流魚の魅力はたんぱく質!ニジマスやイワナに含まれる身体に役立つ栄養素【管理栄養士が監修】」渓流食堂ブログ「渓流ごはんのススメ」

昔話から会話が弾む

祖父母が幼いころに食べていた川魚の味から、昔の記憶が思い起こされることでしょう。「子供の頃、家の近くの川で釣りをしていて…」「昔は川魚をこんな風に調理して…」など、お孫様との会話が弾むと思います。お孫様も祖父母の小さい頃のおもしろ話を聞くのは楽しいもの。コミュニケーションを深めるきっかけになることでしょう。

自然のめぐみの大切さを伝えることができる

戦争を経験した祖父母世代は少なくなってきました。しかしながら、自身の父母などから戦時中や戦後の混沌とした状況を聞いてきた方は多いと思います。

食べ物の大切さ、自然のめぐみの偉大さは苦労した人が一番知っているものです。飽食の時代に生まれた今の子どもたちは「食べ物がない」ことをリアルに感じにくい世代です。

ぜひ、渓流魚を通して魚一尾の大切さを伝えてみてください。渓流釣りに一緒に行き、食べ物を得ることの難しさや命の尊さを実感することも良いかもしれませんね。

孫と食べたいイワナとニジマスの魅力

イワナとニジマスはお孫様に食べさせるのにとても良い渓流魚です。白山堂ではこれらを養殖し、食べやすいよう加工食品にして販売しています。その魅力について紹介します。

白山堂のイワナの魅力

一般的にイワナの身は癖がなく、淡白で上品な味わいが特徴です。食通の人が好む川魚でもあります。塩焼きで食すのが定番ですが、子どもが大好きな唐揚げやみりん干しなどにしても美味しくなります。

成長盛りのお孫様の口に入るため、原料を気にされる方も多くなっています。白山堂のイワナは上質なエサのみを与えているため魚の身の安心はもちろん、調理段階でも不要な添加物を使っていませんので安心です。

特に「岩魚の満点一夜干し」という商品は、昆布と天然塩のみを使用している無添加食品です。身も厚くてふっくらしているため、子供が食べやすい食感であることもおすすめする理由のひとつです。

白山堂のニジマスの魅力

ニジマスは脂がのっていることから刺身として人気が高い川魚です。ムニエルやフライにしても美味しく食べることができます。ニジマスは身の色が紅色できれいなため、料理全体を華やかにしてくれる効果もあります。

当店で扱っているニジマスは、独自の養殖技術によりマス特有のくさみが少なく身の美味しさが抜きん出ています。寄生虫対策も万全なため、生食用とされた商品は生で食べても問題ありません。また、癖がないため、色々な料理にアレンジすることが可能です。

白山堂のニジマス料理は、もっとも旨味を感じられる1.5kg~2kgの大きなニジマスを使用しています。旨味がつまっていると共に、柔らかく食べやすいことも特徴です。ぜひ賞味くださいね!

・生鮮魚の販売はこちら

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2536430&csid=0

・加工品の販売はこちら

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2513672&csid=0

・ギフトも販売中

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2563852&csid=0

今回は、渓流魚を通じてお孫様と楽しい時間を過ごしていただきたいと思い、こんな記事を書いてみました。白山堂の渓流料理は、食材を調理済みで加工しているうえ、冷凍保存できる状態でお届けしています。

そのため、お孫様が来る日に慌てて買い物に行く必要がありません。さらに1食分ずつ個包装しているため、余ったものはお土産として渡すのも良いかもしれませんね。

当店の渓流料理と祖父母様の歓迎の気持ちで、食卓が一層盛り上がることでしょう。 お孫様とのふれあいのひとときに、ぜひ渓流食堂の料理をお役立てください。

川魚でいつもと違う食卓を日本の食文化を再考する

ショッピングセンターのレストランフロアに足を運べば、中華・イタリアン・洋食などの専門店が、日本食だけでも蕎麦に天ぷら、とんかつ、寿司などバラエティに富んだラインナップが目に入ります。デパートのお惣菜売り場でも、実に多国籍な食品が並んでいます。

家庭では食の欧米化が進み、和食しか食べないという家庭は少なくなっていると言われています。朝はパン、昼はうどん、夜はカレーといった具合に、見事に多国籍な料理が自然な形で家庭料理にまで溶け込んだ食生活になってきています。

今回は、改めて再考するべく日本の食文化を取り上げます。

家庭での存在感が薄まる日本の食文化“和食

日本の伝統的な食文化をひとことで言うならば、それは「和食」です。

和食というと、「一汁三菜」「出汁(だし)」を丁寧に取った調理法、四季折々の変化を楽しむことができる豊富な食材や美しい盛り付け、おもてなしといったものをイメージする人も多いでしょう。

私たち日本人にとってはあまりに当たり前のものすぎて、日頃改めて意識する機会がないものです。和食は、お米を中心に野菜や魚などの食材を摂取でき、しかも余分な塩分や油分、カロリーを控えることもでき、栄養バランスに優れ合理的な食文化だといわれています。

しかし、前述のように食の多国籍化や欧米化が進み、和食の立ち位置に変化が生じています。和洋折衷メニューなどを食す機会が増え、伝統的な和食はお祝い事の際など特別な時にしか食べる機会が無いという人もいるなど、和食の出番は減りつつあるのです。

2013年にユネスコ無形文化遺産にも登録されるなど、和食は世界的にはひとつの「食文化」として注目を集めていますが、国内では存在感が薄まりつつあります。和食への理解を深め、次の世代へ保護・継承していけるようにと国としての取り組みも行われています。

例えば、農林水産省では食育意識の高まりを意図し、子育て世代をターゲットにして和食文化を普及させるための活動を展開しています。

冊子やリーフレットの作成・配布のみならず、小学校給食へ和食を提供する支援や、2016年度からは「全国子ども和食王選手権」などイベント開催も行っています。(※1)

☑参考

※1 「和食文化の保護・継承」 農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/

実は簡単!だれでもできる和食の調理

改めて見直してみると栄養バランスやカロリー面などからも、摂取する機会をより増やしていきたい和食。しかし、和食の調理では出汁を取るなど、手間がかかりそうなことも家庭料理から敬遠される要因のひとつだとされています。

実際、共働き世帯が増えている近年、調理に手間暇かけることなく、短時間でパパっと手際よく調理を済ませたいと考える人も少なくありません。

一見、調理に手間のかかりそうなこの和食ですが、実はとっても簡単!コツさえ押さえておけば、短時間で調理を済ませたい人にとってはオススメの調理法なのです。

和食は、ご飯と味噌汁が基本。ご飯は炊くだけですし、味噌汁は市販の出汁入り味噌を用意しておけば楽です。極端な話、出汁入りの味噌をお湯でとくだけで味噌汁のできあがりです。具材がほしければ、乾燥わかめを入れるだけでも十分なんですよ。

あとは野菜や魚、肉といった主菜を添えるだけで、しっかりした一食が完成します。例えば、主菜に魚料理を採用した場合、魚を焼く・煮る・蒸す・刺身など様々な調理法があるため、バラエティ豊かなメニューを作ることができます。

日本はそもそも島国であることから漁場に恵まれていて、食材としての魚の種類が豊富だという嬉しい特徴もあるのです。

“いつもの和食”に飽きたら川魚料理で食卓に新風を

スーパーなどで気軽に手に入りやすいを使って、例えばシンプルに鮭やさんまの塩焼き、ひと手間加えてブリ大根サバの味噌煮寒い季節は寄せ鍋にタラを入れたり、新鮮な魚が手に入った時には刺身や和え物にしてみたりなど、“いつもの和食”でもさまざまな工夫をしていると思います。

インターネットで「和食」「魚」などと検索してみるだけでも、自分だけでは思いつかないような新しいレシピにも気軽に出合うことができるようになっています。

それでも魚を使ったメニューがワンパターンになってきて、“いつもの和食”に飽きたな、と感じる時には、思い切って「川魚」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。海魚とはまた違った風味を楽しむことができるので、新たな味わいと出会うことができますよ。

実は川魚も調理は簡単で、海魚と同じように焼き魚や蒸し焼きにしたり、から揚げや甘露煮にしたりといった楽しみ方ができます。当店渓流食堂のブログでは、川魚を使用したお手軽な「渓流ごはんレシピ」もご紹介しています。

「ニジマスの炊き込みご飯」「蒸しイワナの薬味醤油がけ」など、気軽に挑戦できるメニューばかりですので、魚メニューがマンネリ化してきたなと感じた時にはぜひ参考にしてみてください。

さらに、渓流食堂では岩魚(イワナ)や紅鱒(ベニマス)の切り身も販売しています。家庭での下処理の手間がなく、様々な調理法でご利用いただけます。

生鮮魚の販売はこちら

イワナとニジマスのフィレも販売しています。

内臓処理はもちろん、中骨抜き*など手間のかかる処理をプロが済ませているので
スーパーのお魚感覚でカンタン便利に川魚料理にチャレンジできます。

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2536430&csid=0

イワナのフィレを使った渓流丼

加工品の販売はこちら

調理の時間がないという方には渓流魚の素材をいかしたお惣菜を提供しています。調理済みの惣菜を冷凍でお届けしますので、保存がきき、いつでも食べることができますよ。

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2513672&csid=0

ギフトも販売中

https://keiryushokudo.com/?mode=cate&cbid=2563852&csid=0

いかがでしたか?

栄養バランスだけでなく、調理のしやすさという面でも実は優れている日本の和食。多国籍料理を楽しみつつも、日本が誇るこの食文化の良さを今一度見直して、和食を食する機会を増やしていくことができればいいですね。

和食の献立を彩る一品に川魚を使って、いつもと違う食卓を演出してみてはいかがでしょうか。

調理なしで簡単!良質なタンパク質をとる方法

健康に暮らす上で“栄養があるものを食べる”ことは非常に重要です。

栄養には色々な種類がありますが、その中でも人間の身体を構成している「タンパク質」は欠かせません。

「良質なタンパク質を摂らなければ…」と分かっていながらも、調理や買い物が面倒でついついおろそかにしてしまうこともありますよね。

今回は、良質なタンパク質とは何か、面倒な調理なく簡単に摂取できる方法についてもお伝えします。

“良質なタンパク質”とは一体なに?

“良質なタンパク質”が身体に良さそうという話は聞きますが、そもそも良質なタンパク質とは何なのでしょうか?国立長寿医療研究センターの報告をもとに調べてみました。(※1)

アミノ酸のバランスが良いこと

タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。食品によってアミノ酸それぞれの量や並び順は異なり、中には重要なアミノ酸が少ないなど、アミノ酸のバランスが良くないタンパク質もあるようです。

その点、20種類のアミノ酸がバランス良く含まれているタンパク質のことを良質なタンパク質と言います。

体内での利用効率が良い

アミノ酸のバランスが良い良質なタンパク質は、体内で利用効率が良いとされています。そのため、余分な老廃物が少なくしっかりと体に利用されて働くため、良質だと言われているのです。

植物性食品よりも動物性食品に多い

野菜にもタンパク質は含まれていますが、肉類・魚介類・牛乳・乳製品、卵類など動物性食品の方がアミノ酸のバランスが良く、良質なタンパク質です。動物性ではありませんが、大豆・大豆製品も良質とされています。

☑参考

※1「No.9 良質なタンパク質とは?」国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
https://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/topics/topics_edit09.html

“良質なタンパク質”を摂りたくても調理は面倒

国立長寿医療研究センターの報告によると(※1)、高齢期のお年寄りになると動物性食品由来のタンパク質は、「脂っこい」「固い」「調理が面倒」などの理由で敬遠されがちだそうです。

確かに、植物性の食品からもタンパク質は摂れるようですが、先ほどもお伝えしたとおり利用効率が悪く必要量を満たすことができないとされています。

また、近年問題になることが多い食物アレルギーは、お子様のいる家庭にとっては関心事です。牛乳や卵などは良質なタンパク質だとわかっていても、アレルギーが心配で使用できないということもあります(※2)。

☑参考

※2「Ⅱ栄養食事指導」国立病院機構相模原病院 臨床研究センターアレルギー性疾患研究部 食物アレルギー研究会 https://www.foodallergy.jp/faq/shido/

さらには核家族化、女性の社会進出に伴い、ママが相対的に忙しくなっている現実があります。そのため高齢世帯に限らず、調理時間がない、調理は手間なくしたいという課題があるのです。

渓流食堂の料理は“良質なタンパク質”を手間なく摂取できる

渓流食堂では、本格的な渓流魚を手軽に召し上がっていただける加工食品を販売しています。これらの加工食品は良質なタンパク質を調理などの手間なく摂ることができます。詳しくご紹介しましょう。

新鮮な渓流魚だから“良質なタンパク質”がたっぷり

渓流魚は動物性食品に分類され、肉類同様に良質なタンパク質が豊富に含まれています。渓流食堂を運営している白山堂では、岩魚(イワナ)や虹鱒(ニジマス)などの渓流魚を新鮮な水と空気の中、一尾一尾丁寧に育てています。養魚場のすぐとなりに加工所があるため、イキの良い渓流魚を新鮮な状態で加工することができます。

手間いらず!解凍するだけ・温めるだけ

魚料理と聞くと、調理が面倒だったりにおいが気になったりという理由から、敬遠する方が多いと思います。当店の商品は、解凍するだけで食べることができる食品や、レンジやフライパンで温めるだけですぐにお召し上がりいただけるものが多いです。

つまり面倒な調理や手間がかからないというメリットがあります。冷凍庫に常備しておけば、いつでも「もう1品」の願いが叶うように提供しています。

おいしいから続けられる

渓流食堂は今でこそインターネット販売を実施していますが、以前は食堂も経営していました。地元民に愛され、渓流魚を中心としたおいしい郷土料理を出していたものです。

その調理技術、レシピ、そして歴史があるからこそ、通信販売の加工食品でもおいしいものが提供できています。「おいしいものは続けられる」お客様には、渓流食堂の料理を末永く食べていただき、良質なタンパク質をたっぷりお摂りいただきたいです。

簡単なのに、本格的な渓流料理を楽しめることが、当店商品の魅力です。

渓流食堂の加工食品は、こんな方におすすめ

良質なタンパク質を摂ることができる渓流食堂の料理は、以下のような方に特におすすめです。

忙しいけど家族に栄養あるものを食べさせたいママ

家事や育児、仕事にと、最近のママは本当に忙しくなりました。ひと昔前のように二世帯で同居している家庭は珍しくなり、家事の大半はママの負担になっています。ママたちは「家族に栄養ある料理を食べさせたい!」と日々がんばっていらっしゃいます。

しかし、調理する時間がとれなくて歯がゆい思いをしている方も多いのでは?白山堂の加工食品は、そんなママにぜひおすすめです。渓流食堂の料理は、味付け済みの状態にした惣菜を冷凍してお届けしています。

そのため、解凍したり温めたりすれば、すぐに食べることができるのです。バタバタと忙しく帰ってきても、数分で晩ごはんの用意ができあがりますよ。ママのストレスを大幅に軽減しつつ、栄養を十分に補給できる料理です。

肉類が重たいと感じるシニアの方

年齢を重ねると、脂っこい肉類が「重い」と感じる方が多くなります。そのような方には肉と同じ動物性食品である魚類がおすすめです。

よく聞かれるのは、魚のレパートリーの少なさ。魚は種類が大変豊富なのですが、実際に食卓にのぼる魚となると、たいていの家庭が限定されているようです。

そんな魚料理の一品として、ぜひ当店の渓流魚料理をお試しください。面倒な調理もなく、良質なタンパク質が含まれた渓流魚を美味しく食べていただけます。

通信販売のため、わざわざ外出しなくても自宅から簡単にご注文可能。もちろん宅配便で自宅までお届けできるので、足腰に不安があっても問題ありませんよ。

一人暮らしの方

一人で暮らしていると自分のために料理をするのが億劫だと感じることも多々ありますよね。スーパーで買い物をしても気づいたら食材を腐らせてしまった…。なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。

深瀬イワナの昆布〆

渓流食堂の加工食品のほとんどは、冷凍保存で約1ヶ月もちます。食べたいときに調理なしですぐに食べることができるため、単身で暮らしている方にぴったりです。一人暮らしの学生さんにも、単身赴任のお父さんにも、ご飯のおかずにおつまみに、何にでも合いますよ。

無添加・健康志向の方

渓流食堂の料理は健康志向の方にも適しています。カロリーを気にする方にはとりわけおすすめ。例えば、「白山べに鱒の昆布〆」1食142kcal深瀬イワナの昆布〆」は1食なんと99kcalというローカロリーです。それでもしっかりと魚肉のおいしさは味わっていただける満足の商品になっています。

白山べに鱒の昆布〆

さらには、昨今話題の無添加食品もご用意しています。例えば、「白山べに鱒の昆布〆」であれば、使っている材料は「べに鱒、昆布、醸造酢」で終わり。「深瀬イワナの昆布〆」なら材料は「イワナ、昆布、醸造酢」という具合に、安心材料の無添加で料理をお楽しみいただけるのです。

いかがでしたか?

渓流食堂では新鮮な渓流魚を使用しているため、良質なタンパク質が含まれた惣菜が豊富です。面倒な調理なく、手軽に簡単に、いつでも摂取できるのも大きな魅力!

「時間がない」「面倒はいや」「でも、栄養があっておいしいものを食べたい」という方には本当におすすめです。ぜひ一度召し上がってみてくださいね。

日本の要注意川魚 食べることができない川魚は存在するのか?

日本にはたくさんの河川があるため、川魚が豊富に生息しています。川魚は釣りを楽しんだり、捕獲して飼育したり、何よりも食べるという楽しみがあります。

ところで、川魚のうち食べることができない魚は存在するのでしょうか?

今回は、注意すべき川魚をまとめましたので、参考にしてください。

食べることができない川魚

日本の川魚は、体の一部が食用できないものがいるものの、個体全部としてはっきりと「食用NG」とされている川魚はいないようです。寄生虫のリスクを伴うため、生では食べないように言われたりしますが、「この魚は全部食べることができない」という川魚は聞いたことがありませんよね。

しかし、川魚も生き物なので、中には体内に毒成分(自然毒)を持つものがいます。自然毒を含む川魚は、ときに食中毒を引き起こすこともあり食品衛生上は重要事項とされています。(※1)自然毒を持つ要注意の川魚をみていきましょう。

☑参考

※1「自然毒のリスクプロファイル」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html

食用で要注意の川魚

一部の川魚には自然毒を持つものがいます。厚生労働省の資料をもとに、毒性の特徴別にみていきましょう。(※1)

フグ毒

フグは毒をもつ魚として有名です。毒力の強さはフグの種類と部位によって大きく異なるので、日本では食用できるフグの種類と部位が定められています。フグの内臓、とくに肝臓や卵巣には高濃度の毒素が蓄積されているので、これらを食べた場合にフグ毒中毒になることが多いとされています。

そのため有毒部位は除去しなければならず、都道府県知事等が認めた人および施設に限って取り扱うことができるようになっています。

海の魚と認識されがちなフグですが、淡水でも生息できるフグがいます。それが、「アカメフグ」と「クサフグ」です。

アカメフグ

☑出典

「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html#akame

※厚労省の著作権やリンクについての扱いはこちらをご参照ください⇒https://www.mhlw.go.jp/chosakuken/

アカメフグは全長25㎝程度で、体の背面と側面は桃色または赤褐色の地色に小斑点があります。背面と腹面にトゲはなく、平滑であることが特徴です。食べることができる部位は、筋肉と精巣になります。

クサフグ

出典

出典:「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html#akame

クサフグは、15cm以下で小型です。体の背面は深緑色で、腹面は白く体の側面から背面に白い小さな斑点があるので、なじみのあるフグの様相をしています。背面と腹面にトゲもあります。食用できる部位は筋肉のみです。

このように、淡水に住むフグも魚種によって食用可能な部位が異なります。地方によっては名称も違って呼ぶ場合があるので、釣りが好きだからといって素人判断による調理は絶対に行わないようにしてください。

胆のう毒

次に、聞きなれない毒かもしれませんが、胆のう毒をもつ魚を紹介します。(※2)

コイ科の魚類(コイ、ソウギョ、アオウオ、ハクレン、コクレンなど)は、有毒部位が胆のうです。コイの筋肉を摂取したことによる中毒もあるようです。

厚生労働省の資料によると、食中毒統計にはあがっていないものの、日本ではコイ胆のうによる中毒事例かなり多いとのこと。これは、コイ科魚類の胆のうは、滋養強壮や眼精疲労の回復、咳止め、難聴者の聴力向上などの効果があると信じられ民間薬として古くから服用されていることに起因しています。

そのため、コイ科魚類の胆のうは、たとえ薬効があったとしても食べないことが推奨されているのです。

☑参考

※2「自然毒のリスクプロファイル:魚類:胆のう毒」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_05.html

血清毒

続いては血清毒をもつ魚です。(※3)

少々驚きですが、ウナギ目魚類(ウナギ、マアナゴ、ウツボなど)には血清毒があります。しかし、日本では食中毒の正式記録はないようです。ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合に、下痢や嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼなどの中毒症状が出るといわれています。

厚生労働省では、普通の食生活をしていれば、ウナギ目魚類の血清毒による食中毒は考えられないとしています。ただし、興味半分にもウナギ目魚類の血液(血清)を飲まないようにしましょう。

☑参考

※3「自然毒のリスクプロファイル:魚類:血清毒」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_06.html

捕獲で要注意な川魚

食用だけでなく、魚を捕るときに注意が必要な川魚もいます。川には、毒のあるトゲや鋭い歯などをもつ危険な魚がいます。これらに触れてしまうと怪我をしたり、毒によって体調不良になる場合もあります。せっかくのレジャーが台無しにならないように、事前に確認しておきましょう。(※4)

アカザ

アカザは、体長10cmほどのナマズの仲間です。背ビレと胸ビレに毒のトゲがあり、別名をアカネコやアカナマズとも言います。夜行性のため、昼間は石の下などに隠れていることが多いようです。きれいな川にしか住むことができないので、環境省のレッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。

ギギ

ギギもナマズの仲間で、夜行性で気が荒く攻撃性が強い川魚です。ヒレを使って「ギーギー」という音を出すためこの名前で呼ばれています。背ビレと胸ビレに毒のトゲがあります。別名をギギウ、クロイカ、クロザスとも言います。

クサフグ

クサフグは、食用でも要注意でしたが、捕獲でも注意が必要です。体長15cm前後の小さなフグで、基本的には海にいますが川にも生息していることがあります。背ビレと胸ビレにトゲがあり、内臓と皮には毒があります。肉にも微量の毒が含まれており、資格をもった専門の人が処理をすれば食べることができます。砂に潜る習性があるため別名スナフグ、チイチイフグ、アカメフグなどとも呼ばれています。

このように、川魚を素手でつかみ取りしたり釣りを楽しむとき、特に夜釣りや濁った川で手元が見えづらい場合は危険な魚に注意が必要です。

☑参考

※4「海や川での釣り・漁における危険な魚」高知県中西部地域密着ポータルサイト満天土佐、https://www.mantentosa.com/fishing/danger/#df_akaza

いかがでしたか?

日本にも要注意の川魚は存在します。魚を食べるとき、捕まえるときに参考にしながら、安全に川魚を楽しんでくださいね!

渓流釣りにチャレンジ 渓流釣りの魅力を探る

川の上流で魚を釣る渓流釣り。山間部での釣りは、海や湖での釣りとは一味違う醍醐味があります。緑豊かな木々に囲まれて、澄んだ水の美しい流れを感じながら釣りをしていると、それだけで心が洗われるような気持ちになるものです。

渓流釣りは、流れの早い川の上流部でややスリリングなフィッシングを経験したり、流れのゆったりした場所でのんびりした気持ちで釣ってみたりと、その楽しみ方も人それぞれ。興味はあるものの、なかなか挑戦する機会がないという方もいるのではないでしょうか。今回は、渓流釣りの基本ステップをご紹介しながらその魅力に迫ります。

いつ、どこで、何が釣れる?

渓流釣りは春の初め頃から秋にかけて楽しむことができます。管理釣り場の場合は1年中釣りを楽しめる場所もありますが、自然の河川の場合は渓流魚の産卵シーズンは禁漁期間とされていることが多いです。また河川によっては、一部区間を禁漁としたり、一部区間を解禁したりと流動的に対応しているところもあります。

渓流釣りができるスポットは全国各地にあり、大きく自然河川と管理釣り場の2種類に分けられます。

管理釣り場は文字通り、川の一部分が人によって管理されている釣り場です。足場などもよく、魚の放流量も多いため初心者や子ども連れのファミリー層にも人気です。安全にかつ比較的良い魚をたくさん釣ることができるというメリットがあります。

一方、自然河川源流の方で本格装備をして大物を狙うか、どちらかというと初心者向きの浅めの支流の方で楽しむかなど、どの場所で釣るかによって特徴がかなり異なります。

多くの場合、ひとつの河川で様々な種類の魚を釣ることができます。例えば、岩魚(イワナ)、虹鱒(ニジマス)、山女魚(ヤマメ)、鮎(アユ)などが代表的なものとして挙げられます。河川により生息する魚の種類は変わってきますので、どんな魚が釣れるかという情報は事前に地域の漁協組合等の公式サイトで確認することをおすすめします。

たとえば、近くの白山手取川漁協協同組合のサイトはこちら↓(釣り情報や料金表もみれます)

☑参考

たとえば、近くの白山手取川漁協協同組合のサイトはこちら↓(釣り情報がみれます)
http://www.asagaotv.ne.jp/~gyogyou/

自然河川と管理釣り場、どちらの場合でも地元の漁協組合が漁期や遊漁料などの詳細を決めています。それぞれのサイトで公開していますので、挑戦してみたい地域の「地名・漁協組合・渓流釣り」をキーワードに一度インターネットで検索してみるとよいでしょう。

間違っても、黙って渓流の魚を獲ったりしないでくださいね。地元の漁協などは、その水域の漁業権をもっています。権利をもっているということは、皆さんが楽しめるようにしっかり管理もしているということです。黙って釣りをして持ち帰ってしまうと密漁者と誤認される恐れがありますので注意しましょう。

どうやって釣る?

まずは釣りを楽しむ河川で遊漁券を購入します。遊漁券の値段は各河川によって設定されていて、その河川近くの釣具店や商店など色々な場所で購入することができます。

遊漁券を購入して釣り場に向かったら、釣りをスタートするポイントを決めて釣竿をたらしていきます。

釣り方にもエサ釣り(魚が食べるエサをハリにつけて釣る)、毛バリ釣り(魚が食べる昆虫類に似せて作られた毛バリで釣る)、ルアーフィッシング(魚がエサとして食べる小魚に似せて作られたルアーを使って釣る)などの方法がありますが、一般的かつ釣りやすい方法と言われているのはシンプルなエサ釣りです。

渓流釣りは海や湖での釣りと異なり、一か所で何匹もの魚を釣れる訳ではありません。そのため、はじめに竿を出した場所で釣れなくなると、少しずつ移動して竿を出していくというやり方になります。

一般的には、河川の下流から上流へ移動していくというスタイルをとります。中上級者になると、川の中を歩いたり、歩きにくい道を通って人の気配がない渓流に行くこともあるようです。

また、覚えておきたいのが釣れた魚はすべて持ち帰ってよい訳ではないということです。渓流釣りの人気にともなって最近では天然魚の数が減ってきています。キャッチアンドリリース(釣った魚をそのまますぐにその場で川に戻すこと)を原則とした漁場も多くみられるようになりました。

河川によって、持ち帰ることのできる魚の数や採捕制限が設けられており、例えば「全長○センチ以下の魚は捕ってはいけない」などの規則が決められていることが多いため、遊漁規則を事前に確認しておくことは大変重要です。

用意するものは?

管理釣り場であればある程度軽装でも問題ありませんが、自然河川で行う渓流釣りではしっかり用意して行きましょう。自然河川になると、山間部へ入り込み、時には川の中を渡り歩くこともあるため、服装や道具も気にしなければなりません。

特に、事前に確認しておきたいのが服装です。川と聞くと一見清々しいイメージがありますが、長時間の釣りで知らず知らずのうちに日焼けしたり、体が冷えたりして体力が奪われてしまうなど危険もあります。夏場でも半袖などの軽装で行くことは避けて、長そでを持ち歩くようにしてください。

おすすめなのがウェーダーです。素材によって高価な物もありますが、初心者の場合はチェストハイタイプのウェーダーでも5000円前後で購入することができます。さらに、渓流釣りに使用する細々とした小物をしまっておくこともできるフィッシングベストがあると便利です。

日焼け対策という点でも、帽子は必需品です。また、偏光サングラスも欠かせません。フィッシング用の偏光サングラスは顔にフィットしているため目のケガを防止してくれます。何よりも川の水が太陽光によって反射して視界が悪くなることを防いでくれます。

できれば腰に巻くタイプや首から下げるタイプのエサ入れや、渓流で岩や木などに手をつきながら歩く際に手を守るための手袋などがあると尚よいでしょう。

渓流釣り用の竿や魚を取り込むためのランディングネット、仕掛けなどの道具類は種類が豊富で何から揃えたらよいのか悩んでしまうかもしれません。しかし、初心者の場合はあれもこれもと買い揃えなくても大丈夫です。必要最低限の「釣り道具セット」を準備しておけば十分に楽しむことができます。

釣り具店だけでなく、インターネットでも「渓流釣りセット」として渓流釣り入門用に必要な道具が販売されていますので、気軽に購入することができそうです。釣り場によってはレンタルしているところもあるので、購入する前に試してみるのもよい方法ですよ。

さあ渓流釣りにチャレンジしてみよう!

いかがでしたか?

渓流釣りの基本的なステップがお分かりいただけたと思います。

渓流釣りの魅力は何といっても、自然の美しさを体感しながらフィッシングを楽しめることにあります。日本各地にフィッシングスポットがあることから、地域や季節によって様々な魚に出会えることも大きな魅力のひとつです。魚が釣れた時の手ごたえや快感は忘れがたい思い出になることでしょう。

管理釣り場の場合は、釣った魚を炉端焼きやバーベキューで楽しむことができたり、近隣に温泉や宿泊施設がある地域もあるので、フィッシング+αの楽しみ方ができるという魅力もあります。

あなたもぜひ、渓流釣りにチャンレジしてその魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

渓流の天然魚を守る活動から、私たちができること

山女魚(ヤマメ)や岩魚(イワナ)、雨子(アマゴ)など、川にはおいしい魚がたくさんいます。しかし今、これらの天然魚が減少の危機にあることをご存知でしょうか?

弊社の深瀬イワナの原種

今回は、渓流の天然魚を守ることがなぜ大事なのか、天然魚を増やす方法とはどんなものがあるかについてご紹介いたします。

天然魚とはどんな魚なのか

そもそも「天然魚」とはどんな魚でしょうか。

渓流には様々な川魚が泳いでいます。その中には人の手によって養殖された後、放流された川魚(以下「放流魚」)や、放流魚と天然魚が交配して生まれた川魚(以下「野生魚」)もいます。

天然魚とは、放流魚や野生魚と違い、その川固有の遺伝子のみを持つ魚のことを指します。「原種」「地付きの魚」と呼ばれることもあります。(※1)

生まれたばかりの岩魚の稚魚

天然魚はたいてい、川の最上流域の滝上や堰堤(えんてい)に住んでいます。それが、ダムの建設や林道の開発、森林伐採によって生息環境が悪化したり、釣り人による乱獲などで数が著しく減少してしまいました。

生活エリアが狭いこともあり、天然魚自体の数が少ないことも特徴です。(※2)

☑参考

※1「渓流漁場のゾーニング管理マニュアル」水産庁http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/zouning.pdf
※2「渓流の天然魚を守ろう」水産庁http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/keitennnen.pdf

渓流の天然魚はなぜ守る必要があるの?

天然魚が著しく減少していると聞くと、「川魚は養殖出来るのだから、養殖して増やせばよいのでは?」と思うかもしれません。

実は天然魚には個体を守るべき理由が存在します。さっそくご説明しましょう。

水産資源としての永続性

昔からその地に住んでいる天然魚は、その川の環境に適応しています。そのため、野生魚や放流魚と比べて生き残る能力が高いのです。その川での生存率が高い、ということは水産資源として永続的に利用できるということ。つまり、価値が高い渓流魚だと言えます。(※2)

新種をつくるために天然魚が必要

養殖用の新しい品種を作る際には、様々な遺伝子や性質を持つ渓流魚が必要になります。その際に、川固有の遺伝子を持つ天然魚の存在が重要になります。(※1)

学術的に貴重な存在

古くからそこに住んでいる天然魚は、その地域や日本全体、ひいては地球の成り立ちを示すカギ、「生き証人」にもなり得るそうです。学術的に貴重な存在だといわれています。(※1)

故郷のおもかげを残したい

ご自身が生まれ育った町を思い出してみてください。昔と比べてどんどん変わっていきますよね。変化は良いことも多いですが、反面さみしさもあります。天然魚は私たちが生まれるずっと前からその土地に住んでいる住民です。変化が多い時代の中で、古くからあるものを残したいと考えることも人間心理です。(※1)

天然魚を増やす方法を解説

天然魚を守る必要性についてお分かりいただけたと思います。

では、どのようにしたら天然魚を守り、結果的に増やすことができるのでしょうか。

まずは天然魚がいる場所を見つける

天然魚がいる場所を見つけるためには、聞き取り調査が一般的です。今までの放流状況やダムの建設時期などあらゆる角度から調査し、天然魚の生息地域を絞っていきます。

さらに精度を上げるために、「遺伝子分析法」が用いられています。天然魚だと思われる渓流魚のヒレを一部切り取り、水産試験場で検査をすることで天然魚か否かが分かります。(※2)

禁漁

天然魚がいる場所が分かったら、次は守る手段を考えます。効果的な方法のひとつが「禁漁」です。禁漁とは魚の捕獲を禁止することです。禁漁には適する川があります。例えば、環境が良いにも関わらず、釣られ過ぎて渓流魚が減っている川や産卵が多い川です。

禁漁して魚が増えてきたら、後に解禁するのも良い手段だとされています。「禁漁を解禁したエリアには、高い遊漁料を払っても行きたい」と考える釣り人は多いようです。禁漁することで減収を懸念する場合もありますが、解禁後に通常よりも高い料金を設定することで収益アップが期待できるという漁場にとってのメリットもあるようです。(※2)

利用ゾーンに制限を設ける

全面的に禁漁してしまうと、「釣りたい」という人の願望を満たすことができません。そのため、禁漁ゾーンとは別に「利用ゾーン」を設けることも方法のひとつです。釣りをする上での制限(ルール)を設定することもあります。

例えば、持ち帰ってよい渓流魚のサイズを決めておく(15センチ以上のみなど)、持ち帰ってよい渓流魚の数を決めておく、キャッチ&リリースのみなど、その川の状況に合わせたルールが考えられます。(※3)

森林の環境を整える

渓流の周りにある森林を整えることも、天然魚を守る効果があります。渓流魚は川の水温が高くなると弱ってしまいます。木は川に日陰をつくるため、水温上昇を抑える重要な役割を担っているのです。

また天然魚は水生の昆虫だけでなく、陸上のアリやバッタなどもエサとして食べます。落ち葉と共にこれらの昆虫が水中に落ちてくるため、川の近くに落葉広葉樹があることも重要なのです。(※2)

産卵しやすい場所をつくる

ニジマス

渓流魚が産卵しやすい場所を、人工的につくることもあります。渓流魚が産卵しやすい場所とは、水深10~30センチで水面が波立たないくらいの流れがあり、川底に卵を産むためのくぼみをつくることができる場所だそうです。

「そんな場所はたくさんありそう」と思うかもしれませんが、実際は違います。林道工事や森林伐採によって川底が土砂で覆われてしまったり、ダムや堰堤によって天然魚が産卵場所まで行くことができなかったりするのが現実です。

人工産卵場づくりは手作業で行うのが一般的です。子供にとっては川遊びの一環にもなりますので、地域住民と協同して楽しみながら行うのも良いかもしれません。(※4)

ゴミはポイ捨てしない

森林を守るための方法は色々ありますが、私たちがすぐできることは、ゴミのポイ捨てをしないことです。森や川に行ったとしても、「行ったときよりもキレイにして帰る」くらいの意識をもちたいところです。

山や川から離れている身近な生活圏においても、ゴミのポイ捨ては止めましょう。環境保護のためにも、きちんとゴミの分別をするのも大事なことです

。水は巡り巡って、ひとつの地球を構成しています。日々のあなたの行動が渓流の天然魚を守ることにつながっているのです。

☑参考

※3「渓流魚の増やし方」水産庁 http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/keiryuu1.pdf
※4「渓流魚の人工産卵場のつくり方」水産庁 http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/jinko6.pdf

いかがでしたか?

「天然魚を守る」と聞くと行政や漁業協同組合などの活動だと思う人がほとんどです。確かに、大きな組織で動かなければ天然魚は守ることができないレベルまで環境が悪化してしまいました。

しかし、今回ご説明したとおり、私たちができることもあります。小さな活動だとしても、ひとりでも多くの人が地道に努力すれば、やがて大きな力となって地球を守ることにつながります。

先々の私たちの子孫が安心して暮らすことができるように、まずは身近なゴミのポイ捨てをしない、ゴミはきちんと分別するということから始めてみてください。

今回の記事が日々の行動を見直すきっかけになってもらえたら嬉しいです。

和食はユネスコの無形文化遺産に!京料理に多大な影響を与えた川魚

2013年、「和食」ユネスコの無形文化遺産に登録されました。新鮮な食材を使った独自の調理方法や栄養バランスの良さ、見た目の美しさ、季節や行事と密接に関係する食文化が文化遺産として相応しいと評価されました。

この和食文化を語るうえで欠かせないのが京料理です。その京料理に川魚は多大な影響を与えたと言われています。

今回は、川魚が京料理に影響を与えた経緯現代の京料理についてお話しいたします。

そもそも京料理とは?

京料理とは、4つの料理が融合して発展したものだと言われています。

まず1つ目は、宮中で出された「有識(ゆうそく)料理」。嶋台と呼ばれる台の上に、木や花を飾り、華々しい盛り付けをした料理です。

2つ目は、寺院で育まれた「精進(しょうじん)料理」。季節の野菜や豆類を中心に、長期保存していかに美味しく食べるか、という工夫がされた料理です。方法としては塩漬けや天日干しなどがあります。

3つ目は、茶道と共に発達した「懐石料理」。一品ずつ食事が提供され、来客をもてなす際に出された料理です。おいしい食事と共に、器や箸にも気を配っていることも特徴です。

最後の4つ目は、「お番菜」です。「番」とは常用を意味する言葉で、お番菜とは京都に住む人々の日常の食事のことを言います。(※1)

京料理の味付け出汁がベースとなり、一汁三菜が基本となっています。日本の四季を大切にしていることも京料理の特徴で、旬の食材を取り入れることが多いです。

また味のおいしさだけでなく、見た目の美しさにも重きを置いており「五味・五色・五法」を楽しむ料理とされています。

ちなみに「五味」とは「甘・酸・辛・苦・鹹(塩辛い味)」の5つの味覚です。「五色」は「白・黄・赤・青(緑)・黒」。「五法」とは「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」という調理法を指します。

☑参考

※1「京の食文化」農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/kyo.html

京料理のルーツを振り返り

「京料理」という言葉が使われ始めた時期は明確ではありませんが、ルーツは奈良時代~平安時代にまでさかのぼるそうです。

平安朝にも、今でいう料理長のような役職がありました。「大膳職(だいぜんしき)」という宮内庁に属す位の高い役職だったようです。朝廷では、この大膳職の下でプロ料理人たちがお客様をもてなす料理を作っていました。これが京料理の原点だといわれています。

当時の料理は内政問題を左右するほど重要なものでした。味の良し悪しによって国の先行きを左右する可能性があるため、料理人たちは常に技に磨きをかけていたそうです。今でも伝統儀式として行われている「庖丁式(ほうちょうしき)」もこの頃から発展したとされています。(※2)

☑参考

※2「京野菜が磨いた京料理の技」公益社団法人 京のふるさと産品協会
http://kyoyasai.kyoto/2017/09/16900

京料理に大きな影響を与えた川魚

和食の基本となっている京料理の発展に、川魚は大きな影響を与えました。(※1)その理由は京都という土地柄に大きく関係しています。

京都の土地の特徴

京都は、海から遠く離れ山に囲まれている地域です。さらに盆地という地形から、夏は暑く冬は寒いことも京都の土地の特徴といえます。こういった繊細な土地だからこそ、独自の食材や調理技術が発展してきたといえるでしょう。

川魚が影響を与えたわけ

京都は海から遠いため、海産物は新鮮な生のものではなく干物や塩漬けされたものが入ってくることがほとんどでした。当時は北海道や東北から鱈(タラ)や数の子・貝柱なども入ってきて京料理に影響を与えてはいたようですが、鮮度の高いものを仕入れることは技術的に難しい状況だったようです。
その代わりに、京都には多くの川が流れています。代表的な川が、鴨川、桂川、宇治川、保津川、淀川です。さらに日本一大きな湖である琵琶湖も近くにあったことから、川魚含め淡水魚が昔から豊富に獲れる地域でした。そのため、新鮮な魚を食べようと思えば京都では海水魚ではなく、川魚だったのです。

このような土地の特徴から、川魚は京都の料理と密接に関係し発展してきました。

江戸時代、川魚の名店は名誉

江戸時代、「川魚生洲(いけす)」の看板を掲げている料理屋は多数ありました。ちなみに「生洲」とは川辺の川魚料理店のことを指します。その中でも名店は京都所司代から「川魚生洲八軒」として認可され、大変名誉なことでした。

例えば、現代でも変わらず繁栄している「京懐石美濃吉、本店の竹茂楼」などの川魚料理の名店も、元は川魚生洲でした。(※3)

このことからも、京都では川魚の存在が大きかったことが分かります。

☑参考

※3「青竹と小川のせせらぎに包まれて280有余年の川魚料理の原点を 京懐石美濃吉本店竹茂楼」京料理、京都料理組合
http://www.kyo-ryori.com/shop.php?s=47

現代の京料理は?

戦後、外国の文化が入ってきて日本の食は大きく変わりました。肉類やジャンクフードなどが幅広く食べられるようになりました。今では、ファーストフードを食べたことがないという人を探すのが難しいほどです。

しかし、お客様に食を通しておもてなしをしたり、季節に合わせた食材を使用したりすることは、日本料理の伝統として今でもしっかり受け継がれています。

子持ち岩魚の塩焼き

鰻(ウナギ)や鮎(アユ)・鯉(コイ)など様々な川魚は、今も京都で愛されています。商店街で気軽に食べることができたり、懐石料理の一品の中にあったりと、実に様々な料理スタイルで川魚は京都に根付いているのです。

京都で実際に出されている川魚料理をご紹介しましょう。

鰻巻き(うまき)

鰻の蒲焼を真ん中にして作った出汁巻き卵です。京料理の要である出汁と鰻の香ばしさが合わさった一品で人気があります。

鰻の肝焼き

鰻の肝を炭火などで焼いたものです。鰻の肝は栄養が豊富なことでも有名です。京都の商店街では、串にささった肝焼きが食べ歩き用として販売されていることもあります。

子持ち鮎の甘露煮

卵がつまった鮎を番茶などで炊き上げた料理です。甘露煮は長期間劣化しないため、保存食としても最適です。

鯉のあらい

「初夏の刺身と言えば鯉のあらい」と言われるほど旬な料理です。きれいな淡水で育った鯉は臭みが少なく、生きた鯉をすぐに調理し、酢味噌でさっぱりと食べられる一品です。

「川魚の刺身を食べたことがない」という人も多いのですが、海水魚の刺身とは違ったさっぱりとしたおいしさがあります。野生で獲った川魚は寄生虫リスクがあるため、釣った川魚をご自身では生食しないようにしましょう。一般的に、生食できる川魚は養殖されたものが中心ですので、生食できる川魚かを事前に確認してください。

渓流食堂では、川魚である虹鱒(ニジマス)や岩魚(イワナ)の昆布〆を取り扱っています。刺身とはまた少し違った、ねっとりとした触感と昆布から出るうま味が魚の身と相まって絶妙な一品です。もちろん、寄生虫の心配もありませんので、安心してお召し上がりいただけます。

和食が無形文化遺産に登録されたということは、私たちの食事や日本の食材は世界的にみても誇らしく価値が高いということです。この和食の代表格、京料理のルーツともなった川魚。今こそ川魚の魅力を再発見し、味わってみてはいかがでしょうか。

健康で長生きを 長寿国ニッポンを支える伝統食文化

言わずと知れた長寿大国ニッポン。2018年の厚生労働省のデータによると、日本人の平均寿命は男性が81.25歳女性が87.32歳で、男女ともに過去最高を記録しました。
世界的にみても、世界の国々・地域の中で日本人の平均寿命の長さは男性が3位、女性が2位となるなど、日本人のご長寿は明らかになっています(※1)。

もちろん、恵まれた環境医療制度が充実しているなど、日本人の長寿の秘訣ともいえる要素はいくつか挙げることができます。中でもよく知られているのが、日本人の食生活です。

ご存知の通り、欧米諸国など世界各国と比較して、日頃日本人が古くから慣れ親しんできた料理や食べ物は低脂質、低カロリーで健康的であるといわれています。それぞれの地域に長く伝わっている和食が主なものです。今や「和食」は、ユネスコも認める世界の無形文化遺産にもなっています。
今回は、地域に根差す伝統食について考えてみたいと思います。

参考
※1「主な年齢の平均余命」『平成30年簡易生命表の概況』厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life18/dl/life18-02.pdf

伝統食とはどんなもの?

様々な定義がありますが、一般的に伝統食とは、「主にその地域で生産される農林水産物を用いて加工・調理された食物で、その地域の風土や習慣に合わせて長い年月をかけて形作られたものとし、多少現代風にアレンジされたものも含む。」(※2)とされています。

岩魚の炊き込みご飯

つまり、その土地において古くから親しまれ、息づいている料理や食べ方のことです。行事食などのように特別な機会にのみ食べるスペシャルな料理というよりは、日常的に生活の中に溶け込んでいるもので、その土地の歴史や文化の中で人々の生活の中に浸透し、自然な形で次の世代へと受け継がれてきた料理といってもよいかもしません。いわば、郷土料理と言い換えることもできると思います。

伝統食はその土地の歴史と共に

そしてこの伝統食こそが、昔から日本人の身体を作り、健康的に長生きができるように、栄養面で大きな役割を果たしているといっても過言ではありません。

日本国内には無数の伝統食が存在していますが、広く知られているもののうちいくつか例を挙げてみましょう。例えば山形県の「いも煮」山梨県の「ほうとう」宮崎県の「冷や汁」などがイメージしやすいのではないでしょうか。

「いも煮」は、江戸時代に里芋干したタラを煮て食べたことに由来するという説や、「いも名月」の日に、里芋をお供えしたことに由来するという説があります。
「ほうとう」はコメ作りの難しい山梨県の山間部で麦を栽培し、野菜と一緒に煮こんで食べるようになったことで始まったともいわれています。戦国時代に武田信玄が刀で食材を切ったことに由来し「宝刀(ほうとう)」と呼ばれるようになったという説もあります。
「冷や汁」は、夏の暑さが厳しい宮崎県の気候条件のもと、その冷たい汁料理にマッチしたため農家の人たちがよく食していたともいわれています。

このように、ほんの一部の伝統食に目をやってみても、これらの料理がその土地の農作物や人々の生活様式の中で自然発生的に生まれて、歴史とともに親しまれてきたということがよく分かります。(※3)

参考
※2「伝統食を含む食文化の継承及び地域産物の活用への取組状況の概要」農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sigen_kankyo/dentou_syoku/gaiyou/
※3「見てみよう!日本各地の郷土料理」農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/cuisine/

渓流魚(川魚)も伝統食に登場

そんな長寿の秘訣の基礎になっている伝統食文化ですが、実は渓流魚(川魚)も数多く使用されていることをご存知でしょうか?

海沿いの地域では海の魚を使った伝統料理が数多く存在します。一方で、山間部などなかなか気軽に海の魚を手に入れることができなかった地域では、川魚が古くから伝統食の食材として使用されてきました。鮎(アユ)、鮒(フナ)、泥鰌(ドジョウ)、公魚(ワカサギ)、鯉(コイ)などその種類も様々です。
川魚は独特の臭みがある場合があり味付けを工夫したり、寄生虫リスクを下げるためによく煮込んだりするなど様々な調理方法が見られることも特徴といえます。

伝統食に登場する川魚の中でも最もよく食されているといえるのがアユです。香りがあるので「香魚」と呼ばれることもあります。西日本でよく食べられる「アユの姿寿司」(身を酢や昆布で締めたもの、ゆずなどの柑橘類を加えた酢を用いて作られることが多い)や「アユ飯」(アユを醤油、砂糖、酒などとともに炊いたご飯、アユの使用部位が地方により異なるなどの特徴もある)等の料理があります。(※4)

参考
※4「特集2 新・日本の郷土食(2)」『aff』12年6月号、農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1206/spe2_02.html

各地の渓流魚(川魚)を使った伝統食

アユ以外にも、実に様々な川魚をつかった伝統食が日本各地に存在しています。
その中の一部をここでご紹介していきたいと思います。(※4)

◆鮒(フナ)ずし


琵琶湖のある滋賀県で食べられてきた伝統食です。フナを塩と米で乳酸発酵させて、うま味や保存性を高めています。発酵料理のため手間と時間がかかり、独特の香りがあるのが特徴です。

◆鯉(コイ)こく


ぶつ切りにしたコイを濃漿(こくしょう)と呼ばれる味噌仕立ての汁で長時間煮込む伝統料理です。煮込むことでコイの臭みを取り骨まで柔らかくして調理するもので、地域では子どもからお年寄りまで愛されているようです。長野県の一部地域では年越しに食べる風習もあります。

◆鰍(カジカ)のから揚げ・カジカ汁


カジカは北海道南部以南の各地に生息しており、身の小さいものはそのまま丸ごとから揚げにして食されています。さらに大きいものは、ぶつ切りにしてみそ風味の鍋で煮込んだ「カジカ汁」としても食べられるようです。

◆鮒(フナ)のすずめ焼き


小さなフナの身を開いて焼き、一度揚げしてから、タレと共にじっくり煮揚げた一品です。頭から骨まで柔らかく、その形がすずめのようであるため“すずめ焼き”と呼ばれています。

◆アジメドジョウの旨煮


川魚の中でも生息数が少なく高級魚とされているアジメドジョウ。このアジメドジョウが獲れる岐阜県では、夏になると旨煮またはから揚げにして食べられることが多いそうです。

◆鯰(ナマズ)のかば焼き


ナマズはさっぱりとした味をもつため、鍋物や汁、唐揚げなど多様な調理法で楽しまれています。中でも「かば焼き」は人気が高く、特に岐阜県から愛知県にかけた地域でよく食されています。

いかがでしたか?
長寿大国ニッポンの食生活を古くから支えてきた伝統食ですが、中には様々な渓流魚(川魚)が使われていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
伝統食は保存性が高いものも多くあり、古くからの生活の知恵も感じとることができます。

ニジマスの昆布〆

「渓流食堂」では、岩魚(イワナ)や虹鱒(ニジマス)を取り扱っています。家庭でも手軽に食べることができるように、調理済みの加工品を多数ご用意しております。様々な調理方法で、冷凍でお届けするので保存性も高く、食卓の「もう1品ほしい!」を手軽に叶えます。

当店 「渓流食堂」の商品に舌鼓を打ちながら、あなたもぜひ日本の伝統食文化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

川魚は貴重なタンパク源 昔の生活を考える

皆さんは川魚を日常的に食べていますか?

鰻(ウナギ)や鮎(アユ)、鮭(サケ)を食べる人は少なくありませんが、川魚よりも海水魚や肉類を食べる人の方が多いのではないでしょうか?

食の種類が豊富になった現代の日本では、川魚を日常食として食べる人は昔に比べて減少しました。

昔の人々に想いを馳せると、山間部で暮らしていた昔人は、鰻や鮎はもちろん、鯉(コイ)や鮒(フナ)、岩魚(イワナ)など様々な川魚を食用として日常的に重宝していました。

今回は、昔の人々の食生活と川魚について、調理方法や漁法を紹介しながらお話しします。

川魚は貴重なタンパク源

食材の流通経路が確立されていなかった昔、海から遠い地域に住む庶民は海の魚を口にすることは滅多にありませんでした。そこで、タンパク源として重要な役割を果たしたのが川魚だったのです(※1)。

鮎や鯉、鰻に鰙(ワカサギ)、泥鰌(ドジョウ)、鮒、岩魚、虹鱒(ニジマス)・山女魚(ヤマメ)など、地域によって違いはありますが、様々な川魚がタンパク質を補給できる食材として重宝されていました。

参考

※1「和食を支える日本の食材 おいしさの秘密と多様性」『和食ガイドブック』平成23年、農林水産省http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/attach/pdf/index-86.pdf

タンパク質の補給はなぜ大事なの?

川魚が“貴重なタンパク源”として重宝されてきたとお伝えしましたが、そもそもなぜ意識してタンパク質を摂取しなければならなかったのでしょうか。

それは、人間にとってタンパク質は“命の源”だから、なのです。

人間は、水分と脂質を除くとほとんどがタンパク質で出来ています。骨や筋肉、皮膚、各種臓器もすべてタンパク質が主成分です。

またタンパク質には、体をつくる要素だけでなく、体の機能を調節する役割もあります。タンパク質が不足すると免疫機能が低下し抵抗力が弱くなることから病気にかかりやすくなることもあります(※2)。

つまりタンパク質を摂ることは、健康に生きるために必要不可欠なことだと言えるでしょう。そのため、海の魚が食べられない地域の人々にとって川魚は“貴重なタンパク源”とされていたのです。

参考

※2「免疫システムの主役はタンパク質?」公益財団法人日本食肉消費総合センター

http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui4/q_071.html

昔から行われている川魚のおいしい調理方法

川魚は特有の臭いがあると言われることがあります。弊社が行ったアンケートでも、「川魚の臭いが気になる」という回答が複数ありました。(詳しくはこちらの記事をご覧ください→https://hakusando.co.jp/sakana-questionnaire/)

また川魚には寄生虫がついていることがあるため、天然の川魚を生で食べることは以前からあまりなかったようです。じっくり火を通すことが昔からのスタンダードな調理方法で、工夫をしながら調理がされてきました

昔から行われている、川魚をおいしく食べる調理方法の一例をご紹介しましょう。

煮込む

食材を水や調味料の中で煮ることです。調味料を使って臭みを取り除きながら味付けを行う調理方法で、皆さんもご自宅で日頃からやっているものと思います。日本では、醤油や味噌など大豆由来の発酵調味料や、酒やみりんといった旨味も使用することが特徴です。

川魚の煮込み料理の一例として、濃い味噌で煮込む「鯉こく」があります。鯉こくは江戸時代に「鯉汁」とも呼ばれ、メジャーに作られていた料理だそうです。

焼く

「焼く」と一言でいってもその調理方法は様々あります。魚をそのまま串にさして焼く「姿焼き」や、塩をかけて直火でじっくり焼き上げる「塩焼き」なども有名です。

塩焼き料理の一例として、今でもよく食べられている「鮎の塩焼き」があります。

蒲焼き

醤油や砂糖などでタレをつくり、そのタレに魚をつけてから焼く調理方法です。

代表的なものに「鰻の蒲焼き」があります。江戸時代、鰻の蒲焼きは安価な軽食として庶民に親しまれていました。江戸の伝統的な郷土料理のひとつとして、今も多くの人に愛されています。

弊社では、鰻の蒲焼きに負けない「岩魚のひつまぶし丼セット」を販売しております。バリッと油で揚げた岩魚の身に秘密の蒲焼きダレをくぐらせた蒲焼きはごはんとの相性抜群です!

発酵

食材からうま味成分を引き出すと同時に保存性を高める効果がある調理方法です。

川魚料理の一例として、塩と米で乳酸発酵させる「鮒ずし」があります。日本古来の鮓(なれずし)の代表的なもので、滋賀県の郷土料理としても有名です。

 

今や観光資源としても活躍 昔ながらの川魚漁法

渓流食堂の先代社長は、地元では釣りの名人と言われていました。このような釣り名人が存在するように、昔から川魚を捕獲するために様々な漁法がとられてきました。地域や川魚の種類によってその方法は多岐におよびます。

昔ながらの漁法の中には、今でも川魚を捕獲する手段として使われているものや観光客を集める観光資源になっているものも。昔ながらの漁法や釣り方をご紹介します。

梁(やな)漁

木や竹で作ったすのこ状の梁(やな)を、上流側に傾けて川の中に置き、上流から泳いできた川魚を捕獲する方法です。産卵期のなどは川を下る習性があるため、それを利用したものになります。一部の地域では一般の人も梁漁を体験できるようになり、観光客を集める資源として活用しているところもあります。

鵜飼(うかい)

鵜(ウ)という潜水して魚を捕らえる鳥を飼いならして行う漁法です。鵜のくちばしは大きく開くため、最大で35センチ位の川魚を捕らえることができます。魚を捕らえた際に鵜の胃の中に入らないよう、首に麻縄をつけ、吐き出させることで魚を確保します。漁業というよりも観光業として行われる場合が多く、岐阜県の長良川や京都府の宇治川など各地でたくさんの観光客を集めています。

投網(とあみ)漁

船や陸の上から袋状の網を川に投げ入れて魚を獲る漁法です。

投網漁は全国各地で幅広く行われていて、獲れる川魚は様々あります。ただ、投網で獲た魚の体は傷が付くことが多く、リリースしても生存率が下がると言われています。そのため、現代ではほとんどの河川で投網を使うことに対して規制があります。

友釣り

主に鮎を捕まえるための釣り方ですが、友釣りという方法もあります。鮎はなわばり意識が強い川魚で、自分のなわばりに他の鮎が侵入してくると体当たりのような行動をして攻撃します。その習性を利用して、エサではなく“おとり鮎”を針につけて、体当たりしてくる他の鮎を釣るという方法です。今でも行われており、「鮎の友釣り大会」が開催される地域もあります。

先代“釣り名人”が養殖に成功!川魚をより身近に

このように貴重なタンパク源である川魚を確保するため、昔から色々な工夫がされてきました。川魚を釣ることが上手だった弊社の先代は、周りから敬意を払われたほどです。

そんな先代は「皆においしい川魚をもっと食べてもらいたい」「もっと身近に感じてほしい」という想いのもと、当時は難しいとされていた川魚の養殖を試みました。試行錯誤のうえ、ついに成功!その技術をより磨き、今も大切にして、弊社は安心安全でおいしい川魚の養殖を60年以上続けています。

命の源であるタンパク質がギュッとつまった川魚を、ぜひ食べてみてください。

渓流料理を通じてあなたの食生活をより豊かなものに「豊かな食生活のススメ8か条」

誰しも、食生活をより豊かにして幸せな暮らしをしたいと思うものです。

これは生きているなら当然のこと。「食」は人間の基本的な欲求であり、追求できる価値でもあります。

今回は、「豊かな食生活」について考えてみたいと思います。

「食生活をより豊かにする」とは?

「食生活をより豊かにする」といっても、人によって考える内容はそれぞれ違います。

高級レストランでの食事を豊かだと考える人もいれば……

世界中の料理を食べ歩きすることが良いという人もいて……

美食と称されるものを食べることで豊かさを感じる人もいます……

人の考えや感覚に優劣はありません。

これが正解というものもありませんので、ご自身が豊かな食生活だと思うことができれば一番よいでしょう。

私ども渓流食堂の考える「豊かな食生活」とは、次のとおりです。

『食を通じて、心も体も豊かになること』

食べる時に、食材や料理の見た目を視覚として楽しみ、鼻からは香りを堪能し、そして舌で味を味わう。食材の歯ごたえ舌ざわり喉ごしなどを感じて、食を通じて快感をえる。

家族や友と語らい、時にシェフの説明を受けるなど、からも食を楽しむことができます。

食は大変奥深く、食材ひとつとっても、その起源や生産背景、特性を知ることで味わい方がまるで違います。

旬を理解し、季節を感じ、自然の恵みに感謝するといった一連の楽しみこそが、食を通じた豊かさ「豊かな食生活」だと思うのです。

豊かな食生活にぴったりな「渓流料理」

そしてこの豊かな食生活を実現するのに「渓流料理」はぴったりだと考えています。

渓流魚には、個々にがあり、時期によって子持ちだったり、身が引き締まっていたり、脂がのっていたりと味わいが変わります。

作られた料理にも、背景やストーリーがあって、郷土の歴史を物語るものもあれば、地元で長く親しまれてきたお袋の味を受け継いでいるものもあります。

調理の仕方によって、味や香り、歯ごたえ、舌触りなど、まるで感じ方が違うのです。

渓流魚の背景には大自然があります。地球の営みと大自然に思いをはせ、どうかゆっくりと温かい時間の中で召し上がっていただきたいと思います。

渓流食堂が提案する『豊かな食生活のススメ8か条』

食事は毎日の営みです。

人間の体を作る源です。

そして、心と体を豊かにする栄養素です。

渓流食堂では、皆さんの食生活をより価値あるものに、よりステキなものにするために『豊かな食生活のススメ8か条』をご提案します。

『豊かな食生活のススメ8か条』 by渓流食堂

【1】食べることは幸せ

“食べること”は幸せなことです。

普段の食事でも、いつもとは違う料理でも、

質の話でも、量の話でも、値段の話でもありません。

“食べること”その行為自体に幸せを感じましょう。

【2】五感を使って食す

「視」「聴」「嗅(きゅう)」「味」「触」の五つの感覚を使って食事をいただきましょう。

まずは料理の外観、見た目を楽しみます。

鼻からは料理の香りを十分に。

カトラリーで、時には手で、食材を触っていただくことも。

料理を舌の上にのせたら、うまみが口いっぱいに広がります。

まわりの人と語らいながら、充実したひと時を過ごしましょう。

【3】食前・食後・食事中の挨拶も

美味しく食事をいただくためには、挨拶も忘れないでください。

食前には手を合わせて「いただきます」。

食後には手を合わせて「ごちそうさまでした」。

食事中にも、サーブしてもらったりしたら「ありがとうございます」。

たった一言で、お互いの心が温まり、豊かさが格段にあがります。

【4】ゆっくり食べる

食事の時間は、できれば落ち着いて、ゆっくりとした時間を楽しみましょう。

一口一口、かみしめる味は違うものです。

大地の恵み、自然の恵みに感謝しながら、ゆっくりいただきます。

【5】「おいしい」と口に出す

食生活を豊かにするためには、食事に満足することが大切です。

良い味だなと思ったら、迷わずに「おいしい!」と口に出しましょう。

「おいしい」は魔法の言葉です。

作った人も、食べている人も、その場にいる人も、みんなを気持ちよくさせます。

【6】マナーは意識して

せっかくの食事も、マナーが悪い人がいるとがっかりしてしまいます。

豊かな食生活のためには、マナーを意識することも大事です。

何もマナー本どおりに堅苦しく振舞う必要はありません。

他人にも、自分にも、気持ちよく食事ができるスタイルをつくっていきましょう。

【7】“大好物”をもつ

皆さんは、大好物と呼べる料理や食材がありますか?

大好物があると、食生活がもっと豊かになります。

元気がないとき、落ち込んでいるとき、お祝い事があったとき、嬉しいとき、

人生の色々なターニングポイントで大好物はあなたの背中を押してくれます

【8】生産者を意識する

ときには、食材を提供している生産者のことを考えてみましょう。

食材ひとつとっても、養殖魚であれば卵から大事に育てている人がいます

毎日、魚の家(いけす)を掃除し、栄養のある食事(餌)を工夫し、魚1匹の健康状態を日々心配している人がいるのです。

生産者の想いを受け、命の大切さと共に味わっていただきたいです。

渓流食堂は今後も「豊かな食生活」を考え続けます

私たちの体は、食事からエネルギーと栄養をとり、生きることができています。

私たち人間の命が有限であるように、人生において食事の回数も数えるほどです。

だからこそ、1回の食事を、どうか大切にしていただきたい。

食生活が豊かであるということは、心も体も満たされることです。

今後も、このブログを通して「豊かな食生活」について発信することで、皆さんの食生活を豊かにするお手伝いができたらいいなと考えています。

川魚の体内に生息する寄生虫の種類と予防法・退治法

釣りにいって川魚が釣れたら、新鮮なうちに頂きたいものです。しかし、川魚を食べたいと思っても「本当に大丈夫かな…」と心配することはないでしょうか。

実は、川魚に限らず、魚全般に注意しなければならないこととして「寄生虫」によるリスクがあります。

寄生虫を誤食しないために、正しい知識をもつようにしましょう。今回は、川魚に見られる寄生虫の種類と注意点をご紹介します。

顎口虫(がっこうちゅう)

川魚である淡水魚には、人間の体に害のある寄生虫がいます。まずは、「顎口虫(がっこうちゅう)」です。

顎口虫は、0.6〜4mm程度の線虫です。特に有害なのは、剛棘顎口虫と日本顎口虫と言われています(※1)。

イヌやネコ、イタチ等を宿主とする寄生虫なので、人間の体を好んで寄生するわけではありませんが、万一幼虫に寄生されると顎口虫症を発症します(※2)。

顎口虫症を発症する主な原因は、ヤマメやドジョウなどの淡水魚を生食してしまい、誤って顎口虫の幼虫を体内に入れてしまうためです。

顎口虫は人間の体内に入ると、幼虫の移動に伴い、皮膚の腫脹やみみずばれ等が起こります。有棘顎口虫は、時には、内臓や脳などに迷入することもあるそうです(※1)。

この記事の下部に、顎口虫等の寄生虫を予防する方法、退治する方法をまとめていますので、ご覧ください。

参考

※1「顎口虫(Gnathostoma spp.)線虫類」『食品衛生の窓』東京都保健福祉局

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/musi/08.html

※2「淡水魚介類から感染する寄生虫」『森林科学55』西山利正・三島伸介、2009年

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsk/55/0/55_KJ00005423391/_pdf

肝吸虫(かんきゅうちゅう)

肝吸虫は、人などの哺乳類に寄生する虫です。体長は10〜20mmで、ウグイやフナ、コイなどコイ科の淡水魚を生で食べると寄生する場合があります(※2)。

体に寄生すると肝吸虫症(肝ジストマ症ともいいます)となり、重症化してしまうと肝硬変を引き起こすこともあるようです。少数の感染では、ほとんど症状は無いのですが、慢性的に総胆管に炎症を引き起こすために、総胆管癌につながる場合もあり要注意です(※2)。

横川吸虫(よこかわきゅうちゅう)

横川吸虫は、洋梨形で体長1~2mmの小さな寄生虫です。アユなどに肉眼では見えない幼虫(メタセルカリア)の形で寄生します。

横川吸虫は、成虫になると人の小腸粘膜に寄生します。多数が寄生してしまうと、刺激により腹痛や下痢などの症状が見られることがありますが、少数の場合は自覚症状はほとんどないようです(※1)

アユやフナ、ウグイ、シラウオ等の淡水魚に寄生することが多いので意識しておきましょう。

【肺吸虫(はいきゅうちゅう)】

有名な肺吸虫として、「ウェステルマン肺吸虫」と「宮崎肺吸虫」があります。

ウェステルマン肺吸虫は、体長が7~16mm、宮崎肺吸虫は体長が7~8mmほどの成虫です(※1)。

ウェステルマン肺吸虫は、主に肺に寄生することが多く、脳、胸腔、腹腔等に寄生することもあるようです。サワガニやモクズガニから感染するので注意しましょう。

宮崎肺吸虫は、一般的に幼虫移行期に腹腔を経由して肺に侵入しようと胸腔に入り炎症を起こします。これにより、胸痛や胸水貯留、気胸などの症状が出ることがあるようです(※2)。

【アニサキス】

アニサキスは認知度があがっているので、ご存知の方もいるかもしれません。アニサキスは体長2~3cm位の幼虫で、比較的大きな個体です。

主に内臓の表面に寄生しますが、筋肉にも寄生します。サケやマスでは腹部の筋肉内に多く見られると言われています(※1)。

アニサキスは、人体に入ってしまうと成虫になれないので、通常は排泄されます。ただし、魚を生で食べたとき、まれに人間の胃や腸壁に侵入し、激しい腹痛を生じさせることがあります。吐き気やおう吐、蕁麻疹などの症状を伴う場合もあるので、症状が出たら病院を受診することがすすめられています(※1)。

川魚の寄生虫 予防法と退治法はこれだ!

魚は自然界に住む生き物なので、寄生虫と無縁というわけにはいきません。寄生虫を誤って食べてしまわないように、予防法と退治法を理解しておきましょう。

寄生虫の予防法

寄生虫の誤食を予防するために有効な方法があります(※1、※2)。

<1>野生の川魚は生で食べない!

まずは、「川魚は生で食べない」という意識が大事です。管理された釣り場などで釣った魚は生食できる場合がありますが、野生の魚は生で食べないようにしましょう。

釣り場で釣った際にも、生食できるかどうかを管理人に尋ねると安心です。

<2>調理器具は清潔に!

家庭で生肉や生魚の調理をする際には、使った包丁やまな板はよく洗いますよね。そうしないと、同じ調理器具を使用することで他の食材に細菌が感染することがあるからです。これは、釣り場や自然のなかでも同じこと。処理を行った調理器具は徹底して洗浄や消毒をして清潔を保つように心がけてください。

<3>調味料の効果を信じすぎない

昔は、“刺身に醤油をつけると殺菌できる”“お酢をかければ除菌できる”と言われたものです。しかし、寄生虫のなかには調味料の殺菌が効かないものもいます。調味料の効果を信じすぎないようにしましょう。

寄生虫の退治法

次に、寄生虫を退治する方法をみていきましょう(※1、※2)。

<1>加熱をしっかり

寄生虫は熱に弱いので、しっかり加熱するのが一番と言われています。釣った魚は十分に加熱して食べてください。燻製にしてもよいと思います。

<2>冷凍も効果的

寄生虫は、マイナス20℃で24時間以上(中心部まで)凍結すると死滅すると言われています。しっかり冷凍することで、保存期間も長くなり、寄生虫も退治できたら一石二鳥ですね。

今回は、川魚に見られる寄生虫の話をしてきました。

一般的に、養殖の魚は環境や餌で寄生虫対策がとられているので、安心感が高いと思います。渓流食堂でご提供している川魚も、冷凍や加工技術をもって、寄生虫対策を万全にしています。ご不安やご心配がある場合は、いつでもご相談くださいね。

代表 坪田 直樹

当養魚場は豊かな自然に囲まれた石川県白山市深瀬(ふかぜ)という場所で家族四人と猫一匹でイワナやニジマスなどを主に育てています。ここは一年中、山からの冷たい天然水をひけるので自然に近い状態で魚たちものびのびと育っています。大量生産はできませんが、品質にこだわり、愛情をたっぷり込めて育てております。

banner banner

下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

ページトップへ