日本の要注意川魚 食べることができない川魚は存在するのか?

日本にはたくさんの河川があるため、川魚が豊富に生息しています。川魚は釣りを楽しんだり、捕獲して飼育したり、何よりも食べるという楽しみがあります。

ところで、川魚のうち食べることができない魚は存在するのでしょうか?

今回は、注意すべき川魚をまとめましたので、参考にしてください。

食べることができない川魚

日本の川魚は、体の一部が食用できないものがいるものの、個体全部としてはっきりと「食用NG」とされている川魚はいないようです。寄生虫のリスクを伴うため、生では食べないように言われたりしますが、「この魚は全部食べることができない」という川魚は聞いたことがありませんよね。

しかし、川魚も生き物なので、中には体内に毒成分(自然毒)を持つものがいます。自然毒を含む川魚は、ときに食中毒を引き起こすこともあり食品衛生上は重要事項とされています。(※1)自然毒を持つ要注意の川魚をみていきましょう。

☑参考

※1「自然毒のリスクプロファイル」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html

食用で要注意の川魚

一部の川魚には自然毒を持つものがいます。厚生労働省の資料をもとに、毒性の特徴別にみていきましょう。(※1)

フグ毒

フグは毒をもつ魚として有名です。毒力の強さはフグの種類と部位によって大きく異なるので、日本では食用できるフグの種類と部位が定められています。フグの内臓、とくに肝臓や卵巣には高濃度の毒素が蓄積されているので、これらを食べた場合にフグ毒中毒になることが多いとされています。

そのため有毒部位は除去しなければならず、都道府県知事等が認めた人および施設に限って取り扱うことができるようになっています。

海の魚と認識されがちなフグですが、淡水でも生息できるフグがいます。それが、「アカメフグ」と「クサフグ」です。

アカメフグ

☑出典

「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html#akame

※厚労省の著作権やリンクについての扱いはこちらをご参照ください⇒https://www.mhlw.go.jp/chosakuken/

アカメフグは全長25㎝程度で、体の背面と側面は桃色または赤褐色の地色に小斑点があります。背面と腹面にトゲはなく、平滑であることが特徴です。食べることができる部位は、筋肉と精巣になります。

クサフグ

出典

出典:「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html#akame

クサフグは、15cm以下で小型です。体の背面は深緑色で、腹面は白く体の側面から背面に白い小さな斑点があるので、なじみのあるフグの様相をしています。背面と腹面にトゲもあります。食用できる部位は筋肉のみです。

このように、淡水に住むフグも魚種によって食用可能な部位が異なります。地方によっては名称も違って呼ぶ場合があるので、釣りが好きだからといって素人判断による調理は絶対に行わないようにしてください。

胆のう毒

次に、聞きなれない毒かもしれませんが、胆のう毒をもつ魚を紹介します。(※2)

コイ科の魚類(コイ、ソウギョ、アオウオ、ハクレン、コクレンなど)は、有毒部位が胆のうです。コイの筋肉を摂取したことによる中毒もあるようです。

厚生労働省の資料によると、食中毒統計にはあがっていないものの、日本ではコイ胆のうによる中毒事例かなり多いとのこと。これは、コイ科魚類の胆のうは、滋養強壮や眼精疲労の回復、咳止め、難聴者の聴力向上などの効果があると信じられ民間薬として古くから服用されていることに起因しています。

そのため、コイ科魚類の胆のうは、たとえ薬効があったとしても食べないことが推奨されているのです。

☑参考

※2「自然毒のリスクプロファイル:魚類:胆のう毒」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_05.html

血清毒

続いては血清毒をもつ魚です。(※3)

少々驚きですが、ウナギ目魚類(ウナギ、マアナゴ、ウツボなど)には血清毒があります。しかし、日本では食中毒の正式記録はないようです。ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合に、下痢や嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼなどの中毒症状が出るといわれています。

厚生労働省では、普通の食生活をしていれば、ウナギ目魚類の血清毒による食中毒は考えられないとしています。ただし、興味半分にもウナギ目魚類の血液(血清)を飲まないようにしましょう。

☑参考

※3「自然毒のリスクプロファイル:魚類:血清毒」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_06.html

捕獲で要注意な川魚

食用だけでなく、魚を捕るときに注意が必要な川魚もいます。川には、毒のあるトゲや鋭い歯などをもつ危険な魚がいます。これらに触れてしまうと怪我をしたり、毒によって体調不良になる場合もあります。せっかくのレジャーが台無しにならないように、事前に確認しておきましょう。(※4)

アカザ

アカザは、体長10cmほどのナマズの仲間です。背ビレと胸ビレに毒のトゲがあり、別名をアカネコやアカナマズとも言います。夜行性のため、昼間は石の下などに隠れていることが多いようです。きれいな川にしか住むことができないので、環境省のレッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。

ギギ

ギギもナマズの仲間で、夜行性で気が荒く攻撃性が強い川魚です。ヒレを使って「ギーギー」という音を出すためこの名前で呼ばれています。背ビレと胸ビレに毒のトゲがあります。別名をギギウ、クロイカ、クロザスとも言います。

クサフグ

クサフグは、食用でも要注意でしたが、捕獲でも注意が必要です。体長15cm前後の小さなフグで、基本的には海にいますが川にも生息していることがあります。背ビレと胸ビレにトゲがあり、内臓と皮には毒があります。肉にも微量の毒が含まれており、資格をもった専門の人が処理をすれば食べることができます。砂に潜る習性があるため別名スナフグ、チイチイフグ、アカメフグなどとも呼ばれています。

このように、川魚を素手でつかみ取りしたり釣りを楽しむとき、特に夜釣りや濁った川で手元が見えづらい場合は危険な魚に注意が必要です。

☑参考

※4「海や川での釣り・漁における危険な魚」高知県中西部地域密着ポータルサイト満天土佐、https://www.mantentosa.com/fishing/danger/#df_akaza

いかがでしたか?

日本にも要注意の川魚は存在します。魚を食べるとき、捕まえるときに参考にしながら、安全に川魚を楽しんでくださいね!

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